コガマの花が

市内の山沿いの道を歩いていたら
雑草が高く生い茂った放棄地のふちでコガマが生えていて
花の時期をむかえていた

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コガマはなぜかガマやヒメガマと比べてみることが少ない
兵庫県や神戸市では絶滅危惧種のBランクになっている
またガマやヒメガマより花期が一月ほど遅い
といってもコガマの花期もそろそろ終わりに近い・・・

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コガマは下の雄花序と上の雌花序の間が空いていない
ガマも同様にの雄花序と上の雌花序の間が空いていないが
コガマと比べて葉は広く、全体にかなり大きい
ヒメガマは下の雄花序と上の雌花序の間が空いている
どれも雄花の花粉は黄色く、蒲黄(がおう)といい止血剤
や利尿剤として用いられた

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花がおわってもしばらくは下の雄花序と上の雌花序の
様子がよくわかる
昔はカマボコの形はいまのチクワの形だったという
カマボコはガマの穂のかたちと似ていたところから蒲鉾
と各位ようになったという

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コガマは秋には実は熟す
この時期になると雄花序があった軸はほぼなくなっている

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その後、ガマ類の穂はわれて白い穂綿がでてくる
ガマ類の穂綿は寝具の綿の代用に使われた
このことからフトンを蒲団とガマの字があてられている

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ガマ類の穂綿はまた火打石の火口として利用された
因幡の白兎がこの白い穂綿にくるまれて傷をいやした。
との話だと思っていたが
どうもガマ類の雄花の黄色い花粉が傷を治す力があるところからの
話のようだ

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